コロナ禍では、従来型の消費が低迷することにより業種によっては収入の減少が起きたものの、一方で新たな業態も形成されつつある。こと副業という働き方も一層発達してきたが、「自宅でできる」ことが副業の必須条件となった。生活経済ジャーナリストで城西国際大学大学院准教授の柏木理佳さんが話す。
「子供がいるから外で働けない、休日の数時間だけ働きたいといったニーズに合わせて仕事を選ぶことが可能です。今後、テレワークでできる副業はますます増えるはず」
これまではオフィスへ行かなければできなかった仕事も在宅で可能となった。
「経理の仕事は、社員を雇用するよりも、外部に委託する企業が増えています。スカイプやチャットを使って子供の家庭教師をする仕事もあり、これは勉強だけでなく、俳句などの趣味を教えるものもあります」(柏木さん)
ヨガ講師やビジネスマナー講師、カラーコーディネーターなど、自分の趣味や特技を収入に変えることもできる。
「パソコン必須の仕事だけでなく、ダイレクトメール作成のような、昔ながらの仕事もあります」(同)
加えて、他にもある今できる副業と、その時給の目安を、前出の柏木さんのアドバイスをもとに選び出した。
●陳列調査員:時給1500円程度
「普段利用しているスーパーやコンビニの商品のラインアップや陳列方法をメモしたり、写真に撮って発注主に送るだけです」(柏木さん・以下同)
●趣味起業:時給3000円程度
「ヨガ、ビジネスマナー、カラーコーディネートなど、自分の得意分野を生かして、オンラインで教えます」。ホームページを作るなどの営業活動も必要だ。
●アンケートモニター:1回数十円~月5万円
美容やダイエットなどの関連商品を試したり、映画やドラマの感想などについて、アンケートで回答する。「1回数十円のものから、長期間でまとまった収入になるものもあります」。