別のスーパーの店員はこういう。
「かごも持たず、大きなバッグを手にぶら下げて店内をうろつく人は、不自然です。他店での買い物後に立ち寄るケースもあるとは思いますが、やはり警戒してしまう。毎日のように来店される方はともかく、あまり見かけない方だと、どうしても不審な目で見てしまう」
最近は、エコバッグの利用に不慣れな客とのトラブルも相次いでいるという。
「エコバッグに直接商品を入れてレジに来る人や、広げたバッグをかごに入れて買い物をする人が少なくありません。無用な誤解を招く恐れがあるのでやんわり注意すると、キレられることもあります。ルールやマナーが全国的に周知されない限り、こうしたトラブルはなくならないでしょう」(前出・店員)
不審の目を向けられないための、エコバッグの“持ち歩き作法”はあるのか。
「バッグを小さくたたみ、ポケットなどにしまっておくのが良いでしょう。会計の際、店員の目前で広げるのがベストです。複数の店で買い物する際は別のバッグを使う。購入済み商品が入っているバッグは、あらかじめ口を結んでから入店するなどのアピールも有効です。リュックのように背負えるタイプのバッグを使うのも良いでしょう」(前出・保安員)
エコのためとはいえ、何とも住みにくい世の中になってしまった。