新型コロナの感染拡大以降、電車内でのマスクの未着用や咳込みなどに対し、乗客の目が厳しくなっている。そうしたなか、以前からマナーの面で問題視されてきた「電車内飲食」に対し、ますます苛立ちを感じるようになった人たちが増えているようだ。
「飲み会の帰りなのか、すでに酔っぱらっている50代くらいの男性2人組が電車に乗ってきたのですが、缶ビールを飲みながら、ずっと喋っていました。すぐに席を立って隣の車両に逃げました」
そう話すのは20代の女性会社員・Aさんだ。
「以前から電車内でパンを食べたり、おにぎりを食べたりしている人を見たことがあって、不快でした。でも飛沫に気を付けないといけない今、なぜわざわざ不特定多数の人の前で飲食して、そのうえ話すのか、本当に意味がわからない」(Aさん)
Aさんは、「近くに人がいる状態で、マスクを外さないで欲しい」と訴える。
「新幹線や特急列車みたいな、長距離を走る車内では、食べ物も飲み物もOKだと思います。でも、基本的に車内で食べ物や飲み物を販売していない電車での飲食はちょっと……。百歩譲っても、臭いがしなくて、パクっと一口で食べられるもの。水やお茶、飴、グミくらいじゃないですかね。そもそも今は、電車の中でずっとマスクを外していること自体がNGではないかと思います」(Aさん)
60代の主婦・Bさんは、最近電車の中で、タピオカやコーヒーの容器を持って、まるで自宅にいるかのようにくつろいで飲む若い女性たちを見たと明かす。