最近はコロナ禍で働き方に変化があり、朝子さん自身もお土産問題に悩まなくなった。
「リモートワークが基本となっただけでなく、出張もほとんどなくなりました。そのため、出社する機会が激減。お土産を渡す機会もなくなりました」
お土産のための出費も抑えることができ一石二鳥だと語る朝子さんだが、こんな風にも漏らしていた。
「矛盾しているかもしれませんが、少し寂しく感じるときもあります」
“私の生まれ故郷の銘菓だよ”など、お土産を通じたコミュニケーションもあったそうだ。また、普段しゃべる機会のない同僚とのきっかけ作りとしてお土産が役になっていたことも多かったと振り返る。
人によって様々な捉え方がある、職場のお土産問題。時には気を遣いすぎてしまい、煩わしいこともあるようだが、いざなくなってしまうと寂しさも出てくる。今後、日本社会のお土産文化は、どう変わっていくのだろうか。