しかし妻は、“喫茶店のサブスクはやめたくない”と話しているそうだ。理由は、コロナによって影響を受けている喫茶店を応援するため。お気に入りの喫茶店ということもあり、少しでも力になりたいとのことだ。妻は“コロナが落ち着いたら足を運びたい”と、浜野さんに説明している。
「あまり趣味のない妻ですので、これくらいは許してあげたいという気持ちもあります。でも、使わないものにお金を払い続けるのに抵抗があるのが本音です」
一方、浜野さんは妻をこのようにフォローする。
「稼ぎの少ない私との生活に、“少しでも豊かさを”との思いから、サブスク利用を始めたようです。でも実際は、月額料金以上にお得に使うには、相当利用しないと厳しいことが分かりました」
浜野さん夫婦は、サブスク活用の大変さに気付いたようだった。
「妻は、“もっとコスパのいいサブスクがあるのでは”と思っているようで、様々なものをチェックしています。良かれと思ってやっていることもあり、止めづらいです」
気軽に始められることがサブスクの魅力の一つであるが、浜野さん夫婦のように“思ったよりも高くついた”というケースは多そうだ。特に浜野家の場合、ウォーターサーバーでは、契約解除金の問題も実際に発生している。
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巷では、サブスクの“お得”や“気軽”といった言葉だけが先走りしているように感じる。契約する際は、本当にお得かどうか、そもそも必要かどうかの見極めをしっかりとする必要があるが、できれば事前に第三者の意見を聞くと良いかもしれない。全てのサブスクが簡単に契約解除できるわけではないので、契約内容を読み込む必要もある。
“こんなに得しちゃった!”と思えるサブスクの活用までは、意外とハードルが高そうだ。