吉田みく「誰にだって言い分があります」

サブスク貧乏「得かと思ったら高くついた…」30代夫婦の失敗例

 しかし妻は、“喫茶店のサブスクはやめたくない”と話しているそうだ。理由は、コロナによって影響を受けている喫茶店を応援するため。お気に入りの喫茶店ということもあり、少しでも力になりたいとのことだ。妻は“コロナが落ち着いたら足を運びたい”と、浜野さんに説明している。

「あまり趣味のない妻ですので、これくらいは許してあげたいという気持ちもあります。でも、使わないものにお金を払い続けるのに抵抗があるのが本音です」

 一方、浜野さんは妻をこのようにフォローする。

「稼ぎの少ない私との生活に、“少しでも豊かさを”との思いから、サブスク利用を始めたようです。でも実際は、月額料金以上にお得に使うには、相当利用しないと厳しいことが分かりました」

 浜野さん夫婦は、サブスク活用の大変さに気付いたようだった。

「妻は、“もっとコスパのいいサブスクがあるのでは”と思っているようで、様々なものをチェックしています。良かれと思ってやっていることもあり、止めづらいです」

 気軽に始められることがサブスクの魅力の一つであるが、浜野さん夫婦のように“思ったよりも高くついた”というケースは多そうだ。特に浜野家の場合、ウォーターサーバーでは、契約解除金の問題も実際に発生している。

<

 巷では、サブスクの“お得”や“気軽”といった言葉だけが先走りしているように感じる。契約する際は、本当にお得かどうか、そもそも必要かどうかの見極めをしっかりとする必要があるが、できれば事前に第三者の意見を聞くと良いかもしれない。全てのサブスクが簡単に契約解除できるわけではないので、契約内容を読み込む必要もある。

“こんなに得しちゃった!”と思えるサブスクの活用までは、意外とハードルが高そうだ。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。