だが、「うちは持ち家で、住宅ローンの支払いが残っているから……」と不安の色を消せない人もいるだろう。しかし、心配は無用だという。
「住宅ローンを組む際には、『団信(団体信用生命保険)』に必ず加入します。借主に万が一のことがあった場合は、団信から保険金が支払われ、住宅ローンの残債はゼロになります。遺族は管理費と固定資産税だけを払っていけばいいので、ローン返済の心配をすることなく持ち家に住み続けられるんです」
生命保険にいくらかけるか考えるとき、そうした公的保障やその他の保障がいくらになるのか、充分に確認することが重要だ。
「保険料を支払って高額の保険で備える必要は、案外少ないもの。出ていくお金ばかりにとらわれるのでなく、国や企業の保障制度を確認し、それでも足りない部分を死亡保険で補うのが理想的といえるでしょう」
※女性セブン2020年9月17日号