既婚女性にとって、なかなか一筋縄にいかないのが「姑」の存在。夫の親であるがゆえに蔑ろにはできないが、関係が悪化すると無視できない事態に発展することも少なくない。夫と姑の“理解しがたい親子関係”に悩み、決意の強硬手段に出ざるを得なかった45才会社員女性の体験談を紹介する。
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徒歩で5分以内の場所に暮らす73才の姑は、息子である私の夫(47才)を溺愛しており、いまだにお小遣いやお年玉を渡してくるし、誕生日には手作りケーキを持ってやってきます。さらに、「これ、マーちゃん(夫)に似合うと思って」と、下着まで選ぶ始末。
去年、3年間の闘病の末、お舅さんを亡くしてから、その傾向がこれまで以上に激しくなり、最近では勝手に合鍵を作ってうちに入り、「こんなものを食べさせるなんて、かわいそう」と、私の作り置きを捨てて“夫の分だけ”別の食事を作ったり、たんすの中身を、自分が用意した服に入れ替えたり……。もう、あなたの自宅ですか、というくらいやりたい放題。
最初は「お義父さんが亡くなって寂しいんだから」と大目に見てきましたが、夫さえよければいいと私や2人の娘の都合は無視。先日なんて、私たちの目の前で夫の体をマッサージ。その手つきがキモっ! 娘たちもそれぞれの自室にこもって出てこなくなり、家庭内がギスギスした雰囲気になってしまいました。
夫に控えてもらうように言ってほしいとお願いしても「いいじゃないか。家事を手伝ってくれるんだから、むしろありがたいだろ」と、どこ吹く風。夫と姑は、それぞれが親離れ、子離れできていないことを実感して、絶望的な気分になってしまいました。