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料理の「作り置き」なぜやめた? 効率悪い、腐らせる…それぞれの事情

作り置きをやめる人たちの声

作り置きをやめる人たちの声

 外出自粛要請を機に自炊し始めた人の中には、料理の作り置きに挑戦したという人たちもいるだろう。SNSでも多くの投稿が見られたが、その裏では「もうやめた」という人たちもいるようだ。なぜ作り置きをやめたのか、それぞれの声を聞いた。

 30代の女性会社員・Aさんは夫と子供の3人家族。在宅勤務が始まってから時間ができたこともあり、以前から興味があった作り置きに挑戦したが、3回で挫折した。

「そもそもは、少しでも日々の料理の手間を減らすために始めたことです。でも、すぐに家族から『同じ料理ばかり』とブーイング。結局、アレンジレシピを検索して、なんだかんだ手間をかけなくてはならない羽目に陥ります。そしてアレンジものって、うちの夫や子供にはかなり不評なんですよね……。

 例えば肉じゃがなら『いつもの肉じゃが』がいいのであって、トマト味など味を変えた肉じゃがはイヤがられる。家族が喜びそうなアレンジレシピを探している時間があったら、もはや別料理が作れるんじゃないかと気がついて、やめようと決意しました」

 家事負担が逆に増えてしまったことにくわえ、夫や子どもたちの行動パターンも悪い方向に作用してしまった。

「作って保存しておいたもの、例えば蒸し鶏やなすの煮びたしなんかを、夫が夕食後にすぐ『つまみにいいね』と言って、食べ出してしまうんです。

 夫は夕食と一緒にお酒を飲まない人で、軽い夕食後にちょっとしたつまみで飲むタイプであることが災いしました。それを見た子どもも、好物があるとどんどんつまみ食いするようになり、作り置きのつもりが結局すぐになくなることもありました。それからは作り置きはせず、野菜や肉などを下処理したものを冷凍するようになりました」(Aさん)

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