夫婦共働き世帯が増え、自分の収入は自分で管理する夫婦や“夫婦別財布”の家庭も増えている。その結果、互いの収入を知らない人や教え合わないケースも多く、“へそくり”も専業主婦が一括管理をしていた昭和時代とは大きな変化が起きている。
本誌『女性セブン』では読者による“セブンズクラブ”の会員916人にへそくりに関するアンケートを実施(全国の20~80代の男性・女性916人が回答。実施期間2020年8月20~26日)。へそくりの隠し場所を聞いたところ、「現金を家のどこか」に隠す「タンス預金」より、「自分名義の銀行口座」に入れる人が圧倒的。その数は296人で、次点のタンスやクローゼットは176人だった。
株トレーダーの若林史江さんは、夫婦別財布で、生活費は夫と折半。子供の教育費なども夫婦で一緒に貯めている。
「子供の教育費は、私立大学に通わせると約2000万円になるという試算があるため、できるだけ早くこの金額まで貯めてしまいたいと、生活費とは別に夫婦同額を出し合い、気合を入れて貯蓄しています。さらに、それ以外に少しずつ“もしものとき預金”もしています。これが、いわばへそくりですね」(若林さん・以下同)
夫婦で互いの収入金額を知らないため、内緒でへそくりをする必要はないというが、急な出費への備えも万全だ。
「このご時世、何があるかわかりません。株の世界は一瞬にして大金を失いますから、もしものときのために、まとまったお金が、しかも、自分名義の口座にあれば安心感につながり、気持ちに余裕が生まれます。
家族で使うためのお金なので、存在を完全に秘密にしなくてもいいのですが、男の人って、お金があるとアテにして散財しがち。だから、いざというときのためにとっておきたいので教えていません」