どんな趣味でもガッツリのめり込む“ガチ勢”と、適度に楽しむ“エンジョイ勢”というものがある。その趣味に多くの時間とお金を費やし、生活がその趣味を中心に回っていくことも珍しくない“ガチ勢”に対し、暇な時間をなんとなくその趣味に費やして、ゆるりと楽しむのが“エンジョイ勢”。当然ながら、“エンジョイ勢”のほうがその趣味に使うお金は少ないはずだが、パチンコ・パチスロの場合は必ずしもそうではないという。
パチンコ・パチスロに詳しいフリーライターの藤井夏樹氏はこう話す。
「パチンコ・パチスロの“ガチ勢”というのは、あらゆる手段を使って“勝ち”にこだわる人々を指すことが多いです。つまり、機種に関する情報をしっかり勉強し、さらに“出す店”“出さない店”を見極める。より“勝てる台”に座るために、早起きして朝から並ぶし、遠くのホールまで遠征もする。そして、“勝てない”と判断したら、そこでしっかり止めることができる。“打ちたいから”みたいな理由でダラダラ打たないのが“ガチ勢”です。当然ながら、“ガチ勢”は勝率も高いわけです。
一方、パチンコ・パチスロの“エンジョイ勢”は、あまり詳しい知識は持たずに、打って楽しんでいる人々です。台選びも店選びも適当だし、朝から晩までパチンコ店にいるということも少ない。“なんとなく打って、勝ったらラッキー”くらいの感覚の人が多いです。そうなると、やはり“ガチ勢”に比べて、勝率は低くなってしまう。
パチンコ・パチスロの場合、“ガチ勢”は多くの時間を費やしますし、使うお金の額も多いんですが、その分しっかりリターンを手にしている人も多い。そして“エンジョイ勢”はあまり時間をかけておらず、一度に使う金額も少ないんですが、そんなに勝てないことが多く、合計した負け額が多い、というイメージです」
では、パチンコ・パチスロの“エンジョイ勢”は、普段どんなスタイルで楽しんでいるのだろうか。自称“エンジョイ勢”だという、パチンコ・パチスロファンの実態を探った。