当たったときの快感をちょっと味わえたら満足
神奈川県に住む40代自営業の男性・石田さん(仮名)は、パチンコファン歴10年ほど。ずっと“エンジョイ勢”だという。
「パチンコを打つ頻度は、月に2~3回程度です。週末に家族がみんな出かけてしまっているときに、なんとなく行くくらい。ふらっと店に入って、気になった新台を打つことが多いです。機種の情報はほとんど知らない状態で打って、“これは熱い演出なのでは?”みたいなことを想像して楽しんでいます」(Aさん)
Aさんが、一度に使うお金はどれくらいなのだろうか。そして、“勝つ”頻度はどれくらいか。
「一応、予算は1万~2万円くらい。それだけでは一度も当たりを引けないことも多いのですが、そういうときはとんでもなく後悔してしまいます。大きく負けた時は、そこから1か月くらいパチンコ店に行かなくなります。
勝って帰るのは、3~4回に1回くらい。当たったらすぐに辞めて交換して帰ることも多いです。“当たったときの快感をちょっと味わえたらそれで満足”というくらいの気持ちなんです。だから、1回当たればそれなりに満足。ただ、時々無性にパチンコを打ちたくなることもあって、“このままドハマリしてしまうのではないか”と不安になります。そういうときは、できるだけホールに足を運ばないよう努力しています」(Aさん)
ガチ勢からエンジョイ勢になって気が楽に
かつては毎日のようにホールに通ってパチスロを打っていたというのは、都内在住の会社員・佐藤さん(仮名、30代男性)。最近は、完全に“エンジョイ勢”になっている。
「以前は、パチスロ雑誌を読み漁って、ネットでいろんな店のイベント情報を調べて、高設定台に座るために最大限の努力をしていたんですが、仕事が忙しくなって、なかなか難しくなってきたんです。パチスロの勉強に時間が割けなくなってから、とりあえす“打って楽しむ”ということが目的になっています」(Bさん)
Bさんは、主に“5スロ”と呼ばれる、通常よりも安い料金で遊べるコーナーでパチスロを打っている。
「正直、勝とうとはあまり思っていない。多少の料金を払って、パチスロを楽しんでいるという感覚です。それでたまに勝てればなおよし、という感じ。打ちたい機種が空いていなければ、打たずに帰ります。近所のホールに、打ちたい機種が設置していない時期は、いっさいホールに足を運ぶこともなくて、ただただYouTubeでその機種の動画を見ていました。
以前“ガチ勢”だったころは、とにかく必死だったし、パチスロのことばかりを考えてなかなかしんどかったんですよね。でも、今は本当に気が楽になりました。まあ、ガチ勢だった頃のほうが収支はプラスになっていたと思いますが(笑い)」(Bさん)