こうした結果、能力を超えた支払いが発生し、それをカバーしようとする女性のキャッシング利用者が増えているという。
「給料が減っているのに、“おうち時間”で支出が増えてしまったため、組んでいたエステのローンを返せなくなってしまったという相談も増えています。自己破産に追い込まれる前に任意整理をおすすめしても、施術中にそれを選択してしまうとエステに通い続けられなくなるので、整理に踏み切れないかたが多いです」(前出・杉山さん)
司法書士や弁護士に相談をしたうえで任意整理をすると、利息分をカットして返済できるものの、クレジットカードを持てなくなることを恐れる女性も多いという。
「ネットショッピングにはクレジットカードが必要ですから、そんな不便な思いをするくらいなら、もう少し支払いを頑張ると、相談だけで帰る女性も多いですね」(前出・杉山さん)
しかし、頑張るといっても収入は増えず、新たにキャッシングをするしかないことが大半だ。それが負の連鎖を招き、自己破産への道を突き進むことになってしまう。
「任意整理という風邪薬をのめば治るのに、放置することで大病になってしまうのです」(前出・杉山さん)
※女性セブン2020年10月15日号