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「24時間ファミレス」消滅の危機 居場所を失う“深夜族”たちの嘆き

「閉店時間を気にしなくていいのはネカフェ(ネットカフェ)ですが、マンガやゲームなどの誘惑も多くて危険。お金もかかりますし、やっぱりファミレスが恋しい。深夜営業しているところでは、秋葉原のココス、赤坂のジョイフルがお気に入り。デニーズは24時までの短縮営業中なので今後の深夜営業復活に期待です。自宅から遠征して懐かしさに浸っています」(Aさん)

 40代男性会社員・Bさんは、週末の深夜のファミレスで資格の勉強をしたり、仕事を片付けたりしていたという。

「家だと集中できないので、ファミレスで勉強や仕事をしていました。いつも最初にドリンクバーを注文して、資格の勉強に区切りがつくとおつまみとご褒美のビールでした。深夜のファミレスの一時は、家庭や仕事のストレスから逃れられる場所でリラックスできるものでした。コロナになってから、近所のファミレスが時短営業になり行き詰っています……」

 ファミレスでの憩いの時間が“ガス抜き”になっていたというBさん。コロナ禍で在宅勤務になってからは、妻との関係がギクシャクしている。一つの解決案として、ホテルに泊まるという選択肢も検討中だ。

「別居や離婚するという選択肢はありません。多分お互い1人の時間が欲しいのだと思います。ネットカフェも試しましたが、何か違う気がしました。Go Toトラベルを利用して、ホテルに格安で泊まるという選択肢もありかなと思っています。出張した感じがして、いい息抜きになると思うので。観光地の近くのホテルに泊まって、お土産でも買って帰ろうかなとか」(Bさん)

 30代の女性会社員・Cさんは、深夜のファミレス女子会ができないことで、「じわじわストレスが溜まっている」と吐露する。

「だらだら話すのがいいんです。深夜2時くらいにパフェを頼んで、みんなで『ジムに行った意味ないじゃん』『マジ太るでしょこれ』みたいな感じで、バクバク食べる。お互いの婚活状況を報告し合うのも目的の一つで、ろくな男がいないとか励まし合うのもいつものことでした。家や居酒屋じゃダメなんですよ。あの深夜のファミレスのカオスさがいいんです。何でもあり、みたいな」(Cさん)

 ファミレスの脱・深夜営業の流れに、“深夜族”たちは複雑な心境のようだ。

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