「とにかく、4号機時代の爆裂機を打ったことがあるユーザーには、当時の思い出が強烈に残っている。6号機の時代には、その思い出を上回るくらいに射幸性が高い機種は絶対に出てこないので、4号機と比べてネガティブな反応が出てくるのは仕方ないことだと思います。
もちろん爆裂機のエッセンスを加えることで、ユーザーからの支持を高めることも可能だとは思いますが、6号機の出玉規制の中では限界があります。そして、4号機や5号機がそうだったように、出玉性能が高くなりすぎると、また規制される可能性も高い。そうなると、6号機において爆発力ばかりを求めることは、あまり得策ではないと思います。
それよりもむしろ“6号機なりの楽しさ”をしっかりと打ち出す必要があるわけです。『吉宗3』は今後の6号機を占う機種であるのは間違いないのですが、このまま“4号機時代の復活”を追い求めるような方向性に進んでも、行き詰まってしまう気もします。
もちろん『吉宗3』が何らかのヒントを与えてくれることになるとは思いますが、これがすべてではない。業界の長期的な展望を考えると、何か画期的なアイデアが必要になってくると思います。やはり演出面や出玉システムなどでいかに楽しませるかということに目を向けなければならないとは思います」
6号機時代に移行して、変革が求められているパチスロ業界。いずれにしろ『吉宗3』は、ひとつの転機となりそうだ。