一方で墓石業者が関係しないのが建物内で遺骨を保管する「納骨堂」だ。
「草むしりや掃除などのメンテナンスが不要。暑さや寒さ、風雨がしのげて、高齢者でも一年中お参りしやすいという点が人気です」(葬儀・お墓・終活コンサルタントの吉川美津子氏)
ただし、納骨堂にも心配はある。
「納骨堂は都市部を中心に需要があるが、特に大型の納骨堂については地方では採算がとれず、倒産するケースも出ている。万が一倒産した場合、納骨したお骨は返ってくるが、購入費用や永代供養などで払ったお金は返ってこない。経営の実態をよく見定める必要があります」(前出・吉川氏)
※週刊ポスト2020年11月6・13日号