40代の主婦・Dさんも、「実家はモノが多すぎる」と嘆く。
「親は70代後半。これくらいの世代って、家を買うことを目標に働いていて、何かとモノを持っていた世代なのではないでしょうか。モノを持つことがステイタス、みたいな。うちは田舎なので、無駄にだだっ広い6LDKの一戸建て。子供たちがいた間は良かったんですが、今となってはかつての子供部屋が物置と化しています。
父親が、とにかくネットでいろいろ買うんですよね。先日もなんとか焼きの骨董品とか、高圧洗浄機とかが増えていました。箱をどんどん積み上げていくので、昔のモノも捨てられない。とりあえず、自分のモノだけは自分に発言権があると思って、学習机と子供の頃集めた漫画を『使うから』『読むから』などと言って引き上げ、処分しました。でも、親のモノは本当に頭が痛いです。亡くなったら、自動的にそれらも消えてなくなると思っているのでしょうか……」(Dさん)
多くの人にとって、避けては通れない実家の片づけ問題。モノを多く所有する親世代の価値観に向き合う必要がありそうだ。