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歯並び後戻り、ほうれい線… 失敗談から学ぶ歯列矯正で後悔しないポイント

 歯列矯正は長い戦いになるが、将来の歯並びのことを考えると、矯正後のリテーナー装着を怠るのはもってのほか、ということだ。

 20代の女性会社員・Bさんは、上の歯の前歯と八重歯が出ていたため、自分の笑顔が嫌いになり、袖や手で口を隠すことが多かった。自分を変えたいという思いから。20代前半のときに歯列矯正を決断した。

「恋愛も仕事も前向きになれなかったので歯列矯正しました。90万円くらいかかったと思います。激痛で食べられないときやメンテナンス、ワイヤーの見栄えの悪さなどデメリットはありましたが、その分のリターンはありました。きれいに仕上がり今では自然に笑えるようになりましたから」(Bさん)

 そんなBさんは歯並びにはとても満足しているが、「気のせいか、歯によっては歯茎が下がったところもあるような……。お医者さんに確認すると、『歯を動かすのでそういうこともある。事前に説明した』とのこと。その時はメリットしか耳に入らなかったのかもしれません。矯正で歯茎が下がるなんて、知りませんでした」と、当時の自分に喝を入れたい気分。

 歯列矯正で不満が出るケースは、歯茎に関してだけではない。「ほうれい線が目立つようになった」という人もいる。30代の女性会社員・Cさんは現在矯正中だが、次のようにため息を漏らす。

「今更かもしれませんが、やっとお金も貯まったので、矯正を始めました。すると、なんとなくほうれい線が目立つようになった気がしています。歯の形が変わってきたからなんでしょうか……。ほうれい線が薄くなったという人もいるのに、器具を外した後もこのほうれい線が刻まれたままかと思うと、気が滅入ります。最初にそういったことがわかれば、やってなかったかもしれないのに。悩ましいです」(Cさん)

 最初から最後まで、きちんと歯科医の説明にも耳を傾けて、後悔のないように治療を続けたい。

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