さて、「お試し移住」です。これは、本当にこの制度があって良かったです。唐津市の場合、支援策としては以下が挙げられます。
【1】NPOのスタッフがもろもろ相談に乗ってくれる
【2】1か月間、お試し移住用の住宅(3DK)と軽自動車を無料で貸与してもらえる
【3】BBQや懇親会を開いてくれ、移住検討者(お試し移住経験者)と地元の人々の交流を推進してくれる
さらに、私の場合は雑誌やウェブに連載のコラムを多数持っていたり、企業PRの経験が長いこともあり、佐賀県庁の人や唐津市役所の人も紹介してもらえました。県庁の人とは一緒に釣りに行ったりサウナに行くような仲になり、これも感謝しています。とある農作物を作り佐賀をPRしたい、という夢を語ったところ、農家の方も紹介してもらえました。ですから移住を始める場合は、その地元の人たちに「何をしたいか」をキチンと伝えた方がいいと思います。そうすることによって、その道に近付くための手助けをしてもらえるし、より、地元への理解が深まります。
「唐津にしばらく住むぜ」という気持ちは固まった
さて、お試し移住の実態ですが、現在、私は編集者の仕事はほぼやめ、ライターとしての仕事が大部分です。PRプランナーとしての仕事はまだ残っているので続けています。これらの仕事もそこそこ時間はかかるのですが、これと並行して唐津で定住するための家探しをしています。だから日々、かなり忙しい状態が続いています……。
それにあたり、「お試し移住」がいかに大事だったかを痛感するのです。何しろ、家を見つけるまでに1か月の猶予が与えられるというのはデカい! NPOやBBQで出会った方にお勧めのエリアを聞いたり、たまたま、会社員時代の同期が唐津に住んでいたため彼と飲んだ時にも話を聞かせてもらえた。こうして知り合った人々の知り合いにたまたま不動産会社の営業担当がいたりして、その人に今、懇切丁寧に家探しをお手伝いしてもらえています。