史上4番目は2017年8月のパワーボールで7億5870万ドル(約800億円)。当せんしたメービス・ワンジックさんは当せんを知ってすぐに32年間勤めていた病院に電話し、「もう職場には戻らない」と告げた。そして税引き前4億8050万ドル(約507億円)を一括で受け取った。
匿名でいたほうが得策では、と思うかもしれない。しかし、抽選の透明性をアピールするため氏名公表が受け取りの必須条件となっている州もあるのだ。
受け取り方法は30年にわたる年金か一括を選ぶ。一括の場合は金額が大幅に減るが、ほとんどの当せん者が目減りしてもこちらを好む。その理由は、「明日は世の中がどうなっているか分からないから」。ただし、ここからさらに連邦税や州税なども引かれる。
当せん者たちは大金を何に使うのか? 過去にはテレビ番組制作やウォーターパーク建設をした人もいたが、多くの人がまず豪邸を買う。ケーブルテレビ局HGTVの番組『My Lottery Dream Home』は、当せん者が夢の家探しをするという内容で、視聴者も夢を見ている気分に浸れることで人気を呼んでいる。
ちなみに外国人でも、アメリカに行けば購入でき、当たれば当せん金を受け取れる。アメリカ旅行に行った際には夢を託して購入してみてはどうだろう。
※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号