近年は「パンの街」としても売り出し中
学生街が住む街として注目される理由のひとつは、気取らない“見かけより中身”のお店が多いからです。飲食店はボリュームが多くて安く、居酒屋も安いのが学生街の良いところ。一人でもふらっと入れそうな気安い雰囲気の定食屋、ラーメン店、喫茶店などが軒を連ねています。近年は「パンの街」としても売り出しており、パン好きにはうってつけ。北口、南口ともしっかり商店街があり、スーパーも豊富です。チェーン店だけでなく、個人商店も元気なのは、街が健全に発展している証拠です。
学生が多いことはデメリットにもなり得ますが、気になるのは朝夕とランチタイムに人が多いことくらいでしょうか。かつては、4月の新歓コンパの時期や秋の学園祭シーズンともなれば、夜は酔っ払ってくだを巻く学生でごった返したものでしたが、昨今の学生は飲酒量が激減。日芸というと“尖った人間だらけ”という印象がありますが、良くも悪くも最近の学生はマジメで、酔って大暴れしたり、駅周辺で大騒ぎするような学生を見かける機会はすっかり減りました。そもそも、駅から2~3分も歩けば静かな住宅街なので、騒音はさほど気にする必要はありません。他に気になる点をあげれば、若干、緑が少ないことくらいでしょうか。
家賃が安いのも魅力です。ワンルーム・1K・1DKの家賃相場は7.40万円(ライフルホームズ調べ。11月24日時点)と、池袋から6分でこの価格は破格。物件が非常に多いので、4万~5万円台でも相当な数の選択肢があります。オシャレ感には若干乏しく、駅前はゴチャゴチャしていますが、いかがわしいゾーンは無いので、女性でも安心。居酒屋も名店がいくつもあり、呑兵衛も◎。独身には最高なのはもちろん、ファミリーやカップル、年配の方でもOKです。「住みたい街ランキングには無縁でも、こんなに良い街があるんだ」と再確認させてくれるような街ではないでしょうか。