注目はやはりハイテク株です。ヤマシンフィルタ(東証1部・6240)は建設用機械の濾過フィルターを製造販売する会社ですが、その技術を応用してマスク用インナーを開発しました。長時間使用してもウイルスなどの捕集性能の低下がほとんどなく、医療用のN95マスクに匹敵する性能を誇ります。
今後成長するIoT(モノのインターネット)分野には課金システム=サブスクリプションが必須で、そのプラットフォームを安価で提供するビープラッツ(東証マザーズ・4381)は今後の出世株になる可能性が高いと見ています。IoT時代のセキュリティや自治体向けテレワーク・ソリューションを手掛けるアドソル日進(東証1部・3837)も、テレワーク関連銘柄の主役です。ITエンジニアに強い人材派遣会社の夢真ホールディングス(東証ジャスダック・2362)も時代を見据えた戦略を進めており、注目です。
〇戸松信博氏(グローバルリンクアドバイザーズ代表)
世界の中央銀行が大規模な量的金融緩和を続け、さらにアメリカを中心に財政投資が積極的に行われていることから、株価は上昇しています。ワクチン開発の進展は、さらにそれを後押しするはずです。
ハイテク株が物色されていますが、それ以外にも成長株はいろいろあります。出遅れている成長期待の銘柄にも注目しておくと良いでしょう。エムスリー(東証1部・2413)が提供する医療情報サイトは、約70社の製薬、医療機器企業に利用されています。多くの医師がネットの活用拡大を望んでいる現状から、今後ますます業績が拡大しそうです。NISSHA(東証1部・7915)は大手印刷会社ですが、スマホやタブレット、ゲーム機のフィルムタッチセンサーの分野で世界トップクラスのシェアを持つエレクトロニクス企業でもあります。事業の多角化に成功した老舗にも注目です。
リユース品業界のビジネスモデルを刷新したプラットフォーマーであるバリュエンスホールディングス(東証マザーズ・9270)は、2025年までにグローバルプラットフォーマーになることを目指しており、さらに業績拡大が期待されます。同じく世界市場を視野に入れている日本M&Aセンター(東証1部・2127)は、豊富な情報力と専門コンサル400人体制で高い成約実績を誇ります。