貯める秘訣【2】支出に「なぜ」と問いかける
Mさん:あの解説は本当に分かりやすいし楽しいので役に立っています。ただ、そもそも自分の大切な家計を守るためなんだから、支出の金額の意味を比較したりして考えるのは自然なことだと思うんです。例えば、主人が後期高齢者になったから、国の保険料は安くなりますよね。そこで、どのくらい安くなるんだろうと楽しみにしていたんです。でも、実際には前に払っていた金額とほとんど変わっていなかったんです。それで、市役所に電話して聞いてみたんです。何かの間違いではないですか?と。そうしたら「その時の息子の収入が多かったから」という原因が分かったんです。だから、息子に相談し調整してもらいました。
細野:いや~、Mさんの変わりようはスゴすぎますね。『家計ノート』をつける前は、支出の区別もついていなかったりしていたのに、もはや一流のファイナンシャルプランナー級ですよ(笑い)。ひょっとしたら元々、優秀だったのかも、ですね。
Mさん:いえいえ、学歴は高くないですし、優秀とかではないと思います。でも『家計ノート』のおかげで視野が広がったのはあると思います。いろんなお金の流れがはっきりと整理されて見えるようになったので、本当に生活は大きく変わりましたね。
細野:視野が広がって、具体的に生活はどのように変わりましたか?
貯める秘訣【3】自分が楽しむために貯める
Mさん:まず、お金は自信をもって使えるようになりました。例えば、食費は3000円を超えないようにしたら、自然と調整ができるようになりました。そして、上手く残ったら、少し外出しよう、とか、良いお肉が買えるとか、気持ちに余裕ができました。
細野:なるほど、そもそも節約は、お金を貯めて、使うためにやるものなんですよね。まさにメリハリのあるお金の使い方が一番理想的ですね。
Mさん:そうなんです。これまでは自信がなく、流されるままにお金を使っていたんです。でもお金の流れがキチンと分かるようになったから、「これは自由に使っていいお金だ」と自信を持ってお金を使えるようになっています。ちょうど旅行に行っていたところだったんです。今はまたコロナで行きにくくなっていますが、コロナが落ち着いたらまた夫婦で行きたいね、と話しています。