運転免許を持っていない男性は「ダメ」なのか？（イメージ）
多様性や男女平等が意識される昨今だが、「男なら……」「女なら……」という考え方はいまだに根強く残っている。例えば、「男なら免許を取っておけ」という風潮もあるが、よく考えたら「どうして？」と疑問を抱く人は少なくないようだ。なかには「男のくせにAT（オートマ）限定はダサい」「男なら免許はMT（マニュアル）で取るべき」など、細かい部分まで言及されるケースもある。
「僕は必要だと思わないのに、親や友人、上司が運転免許の取得をすすめてきます。気に食わないのは、『男なんだから』という言葉が含まれている点ですね」
そう憤りを露わにするのは、IT企業に勤務する20代の男性・Aさんだ。東京出身、東京在住、仕事でも車を必要としないがゆえに、「無責任な免許取得のすすめ」を不快に思っている。
「将来的に必要になるかもしれないから、という曖昧な理由で、『男はとりあえず取る』みたいな風潮が理解できません。お金と時間をかけて、使わなかったらコスパが悪い。若いうちにとっておいたほうがラク、というのはまだ理解できますが、それなら『男なんだから』というのは関係ないですよね」（Aさん）
Webサイト運営会社に勤務する30代の男性・Bさんは、免許を持っていないことが知られると「心ない言葉」を受けてきたと漏らす。例えばこんな言葉だ。
「男なんだから免許くらい取っておけ。女の子にモテないぞ」
「子どもが生まれたときに男として免許を持っていないのは情けない」
「男なのに運転に興味ないヤツなんているのか」
