コロナ禍により、在宅時間が長くなったことで、仕事でもプライベートでもパソコンやスマホを見る時間は増えた。外出時はコンタクトレンズ、在宅時は眼鏡という人の“眼鏡率”が増えたのはもちろん、目の負担の軽減を考慮して、ブルーライトカットの眼鏡を購入するなど、眼鏡が身近になった人も多いようだ。
メガネブランド「Zoff」では、ブルーライトカットレンズの受注件数が過去最高を記録。特に今春、前年同時期比で62倍に伸びたという。総務省の「家計調査」でも、今年6~8月の眼鏡への支出は前年同月を上回っている。一方、コンタクトレンズは3月以降、前年同月よりも減少傾向にある。
とはいえ、コロナ禍の眼鏡生活は今までとは異なる部分もあるようだ。眼鏡ユーザーたちに、以前との変化を聞いた。
「基本的にマスクをしているので、そのまま話すと眼鏡が曇りがち。曇らない眼鏡がほしい」
そう話すのは、家電メーカーに勤務する30代男性・Aさん。高校時代までは眼鏡をかけ、大学時代以降はコンタクト生活だったが、在宅中心の生活になったことで「出戻り」。最近は、眼鏡とマスクと有線イヤフォンの3つを同時につけることの困難さに直面している。
「耳周りにイヤフォン、マスクのひも、眼鏡のつるという3つが渋滞。外す順番を間違えると、マスクのひもとイヤフォンのコードが容赦なく眼鏡にからまります。下手すると眼鏡が落下することもあるので、怖いです」(Aさん)
IT企業に勤務する30代女性・Bさんは、眼鏡出戻り組。普段はコンタクトで、コロナ禍ではマスクを意識してアイメイクに力を入れていた。しかしWeb会議の増加などから、パソコン画面を見ることが増えたことで、目の乾きが気になるようになった。そこで、眼鏡をかけるようになったところ、意外な発見があった。