最初のうちはあまり気にせず、自宅にあった紙袋を使って厚紙などの資源ごみを捨てていたという菅原さん。しかし次第と、「自分も紙袋を気にしなくてはいけないのでは……」と思い始めたという。今まで大切に保管していたブランドショップの紙袋を使ったり、時には身の丈に合わないハイブランドの紙袋をフリマアプリで買い足したこともあったそうだ。夫からは「みっともないからやめてくれ」と言われたものの、聞く耳を持てなかったという。
「不思議と優越感が味わえたんです。『こんな高級な紙袋を資源ごみ入れに使えちゃう私ってセレブ?』みたいな感じでしょうか。ご近所さんたちが紙袋を意識する気持ちも分からなくはなかったです。でも、資源ごみの日を迎えるたびに、何やってるんだろう……という気持ちが強くなりました」
何度かごみを捨てに行く時間帯をずらして、気にしないように心がけてみたものの、既に置かれている紙袋たちを見てしまうと気になって仕方ないという。現在は夫に資源ごみを託すようにし、距離を置いて冷静さを取り戻せるよう頑張っているそうだ。
資源のリサイクルを意識することは大切なことであるが、その目標を達成するためにブランド紙袋を購入したりするのは本末転倒ではないだろうか。見栄を張るために無駄な出費をすることは一番もったいない事である。