いわゆる“転売ヤー”による買い占めを防止するべく、予約をするためにいくつかの“ハードル”を設けている店舗も少なくない。
「量販店などでは、ポイントカードを持っていることや、過去に購入履歴があることなどを条件に予約抽選を受けられるという形になっていることが多い。そのため、転売目的ではなくても、普段利用していない店舗では購入できないということもよくあります」(藤井氏)
あまりにも入手できない状況が続いていることで、もはや購入を諦めてしまったという人もいる。神奈川県に住む40代の男性会社員・Bさんが明かす。
「PS5はPS4に比べて、処理能力が高くてグラフィックも綺麗だし、ロードの時間も短縮されているようですが、とんでもなく画期的な機能が追加されたわけではない。個人的な感覚としては“PS4のバージョンアップ”と受け止めています。
簡単にPS5が手に入るなら乗り換えますが、そうではない状況が続くと、まだPS4で十分なのかな、という気になってきました。グラフィックが綺麗だといってもPS4に不満があるわけでもないし、“絶対にPS5でプレイしたい”と思うようなゲームもまだない。PS4とPS5の両方でプレイできるゲームが多い今のうちは、とりあえずPS4でいいかな。今持っているPS4が壊れるまでは、PS5は買わないでおこうと思います」
BさんのようにPS5購入を諦める人が増えればまた、予約抽選に当選する確率も高まるかもしれないが、ひとまずどうしても手に入れたい人は、生産体制が整うまで気長に待つしかないか……。