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つみたてNISAの商品選びのポイント 2030年まで「信託報酬ゼロ」投信も

「つみたてNISA」の商品選びのポイントと注意点は?(イメージ)

「つみたてNISA」の商品選びのポイントと注意点は?(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大による収入減で、将来のための資産を少しでも増やそうと「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を始める人が増えている。投資金額に上限はあるが、運用益が非課税で、いつでも引き出せることなど、そのメリットは大きい。では、具体的にどう始めればよいのか。

 つみたてNISAの口座は、銀行でも証券会社でも開設できるが、1人1口座しか持つことができない。そこで、まずは金融機関選びが必須となる。ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんが話す。

「インターネットが使えるなら、対象投信を百数十本取り揃えているネット証券がおすすめです」

 証券会社で口座開設する場合、「一般口座」「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」の3つがある。一般口座は自分で税金を計算して確定申告する必要があるので、初心者は証券会社が計算から確定申告まで、面倒な手続き一切をやってくれる「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのが手軽だ。

 そのうえで、毎月一定額を積み立てるなら「自動引き落としサービス」にしておくとラク。年間40万円の上限まで積み立てるなら、最初に40万円を入金しておけば、1年間はほったらかしで済む。ここで注意したいのは40代以上の人はすでに「一般NISA」の口座を持っている可能性があること。山中さんが言う。

「2014年に『一般NISA』がスタートした際、銀行ですすめられるままに口座を開設して、そのままにしている人は少なくありません。一般NISAとつみたてNISAは同時に加入することはできないので、すでに一般NISAの口座を持っている人は、金融機関に『つみたてNISAに切り替えたい』と申し出ましょう。年単位でしか切り替えられないので注意が必要です」

 口座を開いたら、投資先となる商品選びに取り掛かろう。長期投資に適した低コスト(販売手数料ゼロ・信託報酬は1.5%以下など低水準)の投信が厳選されているとはいえ、どう選べばいいのだろうか。

「大きく分けると、日経平均株価などの株価指数に連動する、よりリスクが少ない『インデックス型』と、多少のリスクをとっても利益を追求する、運用会社が独自運用する『アクティブ型』があります。

 インデックス型は信託報酬が0.5%以下と総じてコストが安く、なかでも『野村スリーゼロ先進国株式投信』は2030年末まで信託報酬がゼロ。販売は野村証券のみで、まだ運用期間が短いので実績はわかりませんが、信託報酬ゼロで世界の先進国の株に投資できるのは魅力的です。ほかにも、信託報酬が安くて勢いのある米国株をはじめ世界中の株式に投資できるファンドも注目すべき」

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