反対に負け組になりやすいのは、「肩書きにこだわるゼネラリスト」だ。
「管理職の中には、様々な部署を渡り歩いて会社をまとめる力を身に付けてきた人が多い。しかし、専門性が身に付いていないというケースが少なくありません。会社にとってそういう人は扱いづらく、元部下からも煙たがられ、結局、慣れない部署に飛ばされやすい。すると、仕事のやりがいを失っていってしまいます」(溝上氏)
広範な知識を身に付け、現場や職場を統括する人の評価が高かった50代までとは反対の評価基準になるともいえる。それを踏まえ、60歳以降も長く働く定年消滅時代に備えたい。
※週刊ポスト2021年2月12日号