石井さんの友人が1万円にした理由は、金額が大きいほうが効果がありそうだからとのこと。本厄ということもあり、最低金額を選ぶのはあり得ないという考えを持っていたそうだ。さらに追い打ちをかけるように、お節介なアドバイスもされたという。
「『安産祈願は最低1万円くらい払ったほうが良いよ? そのおかげもあってか、元気な赤ちゃんが生まれたし』と言われました。実は現在妊娠していて、近々神社へ行こうと思っていたんですが……」
コロナ禍の妊娠ということもあり非常にナーバスな気持ちになっているという石井さん。友人からの助言に動揺してしまい何が正解か分からなくなってしまった、と悩んでいるようだった。
「友人はハッキリ言うタイプ。私のことを考えてアドバイスしてくれていると思いますが、遠回しに見下されている気がしてしまいました。少し距離を置いて冷静になりたいと思います」
10年以上付き合いがあった友人ということもあり、関係を断つのは心苦しいと話す石井さん。今は夫から言われた「あまり気にしすぎないで」の言葉に救われているという。
定価がないだけに悩ましい面もある祈祷料の金額問題。人それぞれ考え方が異なるため、他人の意見に流される必要はないだろう。石井さんの夫が言うように、“気持ちが大切”な気がする。