使いやすさや便利さを追求したオリジナル商品は約1万3000点。家事の工程や回数、時間を30%減らす工夫をした「楽カジ」商品にはファンも多いという。一方、ブームや巣ごもりを背景に需要が伸びるキャンプやDIY用のオリジナル商品は、リーズナブルな価格設定が特徴。
「入門用としてもおすすめできます。試しにやってみようと思える価格と機能性を兼ね備えた商品が揃い、人気上昇中です」(猪股さん)
コロナ禍で商品の売れ筋はどう変化したのだろうか。
「昨年1~3月は、マスク、消毒液などの衛生用品、日用品。緊急事態宣言下の5月は収納、DIY、ガーデニングの商品が好調でした。プランターは毎年買う必要のないものですが、昨年に限っては非常に売れ、初挑戦の方が多いのだと驚きました。暮らしを快適にしたいというお客様の想いに応えるのがカインズの役割だと実感しています」(同前)
具体的にコロナ禍で消費者のニーズにマッチした商品をいくつか見てみよう──。家に籠って太りがちな生活が続く中、健康的に家飲みを楽しみたいという心理にマッチし、売れ行きを伸ばしたのが「植物乳酸菌 梅酒 900ml」(598円)。広島大学と共同開発。体脂肪の蓄積を抑制するとされる植物乳酸菌LP28株を1本あたり500億個配合し、さらにカロリーを抑えた。
冬を迎えてメガネ利用者の悩みとなったのが、マスク着用で外出した時の「曇り」。フィルターに『東レ トレミクロン』を使用して通気性を高め、曇りにくくしたのが、「もっとめがねが曇りにくいマスク 普通サイズ 個包装 30枚」(980円)だ。個包装なので衛生的で、予備として持ち歩くのにも便利だろう。