投資

定額の積立投資、下落局面がお金を増やすチャンスに変わるカラクリ

積立投資ならコロナショックのような暴落時も過剰に恐れる必要はない

積立投資ならコロナショックのような暴落時も過剰に恐れる必要はない

 自粛生活で出費が減ったといっても、収入が増えているわけではない。銀行預金の金利も微々たるもので、蓄えを増やすにはやはり資産運用に目を向けたい。最近では、スマホ1台で始められる手軽な投資サービスも増えているが、それでも「投資は怖い」という人はいるだろう。実際、投資において、3割程度の値下がりはよくあることで、どうしても避けられない。それでも、投資金額を少なくして、なおかつ分散させておけばそこまで怖くないだろう。

 もし、退職金を元手に1000万円を一括で投資して3割値下がりしたら300万円の大損だが、500円のワンコイン投資なら、150円の損で済む。少額投資に詳しいファイナンシャルプランナーの山口京子さんは、毎月コツコツと少額を積み立てていけば、むしろ下落局面がお金を増やすチャンスに変わると話す。

りんごでたとえる、「積立投資が損をしにくい」シミュレーション

りんごでたとえる、「積立投資が損をしにくい」シミュレーション

 そのからくりを理解するには、投資信託をりんごにたとえるとわかりやすい(別掲図参照)。毎月1万円のおこづかいでりんご(=投資信託。毎月価格が変動する)を買う場合、

【1か月目】りんご1個が1万円したので、1個しか買えなかった。
【2か月目】りんごが1個1000円に下がったので、10個も買えた。
【3か月目】りんごが1個1万円に戻り、1個買った。

 これで、3万円で12個のりんごを手に入れたことになる。

 4か月目、りんごの価値は1個5000円に下がったとしても、5000円×12個=6万円で売れる。つまり、3万円の投資が6万円になった計算になる。

「毎月同じ額でコツコツ積み立てていけば、最初の半額の5000円に下がったタイミングで売っても、値動き次第では2倍儲かる。同じ3万円を最初に一括投資していたら、3個買ったものが1万5000円でしか売れなくて損しますが、積立投資ならむしろ下落すれば買えるりんごの数が増え、そのあと値上がりすれば高く売れるチャンスになるのです」(山口さん)

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