吉田みく「誰にだって言い分があります」

「夕食難民」20代男性に自炊挑戦を決意させた女性上司の手料理

 上司の自宅は会社からすぐのところ。仕事を終えた石井さんは、その足で向かったという。用意されていたのは栄養バランスが考えられた美味しい食事。コンビニ弁当続きだった石井さんは、とても嬉しかったそうだ。

 その日を境に、毎日のように上司の自宅で食事を済ませるようになった石井さん。食材のお金を払おうとしてもいらないと言われたので、食費も浮き、自由に使えるお金が増えたと喜んでいた。しかし、上司の様子が徐々に変化し始めたという。

「2週間ほどたった頃から、プライベートなことを聞かれるようになりました。『週末は何しているの?』『好きな人のタイプは?』って聞かれた時、これはマズイかもしれないと思ったんです……」

 この質問をきっかけに、上司が石井さんに好意を持っていることに気づいたそうだ。社内の噂では、上司は婚活パーティーに足を運んでいたこともあったという。「コロナをきっかけに身近で発展できる可能性のある社内に切り替えたのかもしれない」と、石井さんは推測していた。

「上司のことは尊敬できますが、恋愛対象としてはちょっと……。僕も勘違いさせる行動を取ってしまったことは反省しています」

 現在も上司は石井さんの食事の栄養バランスを気にかけてくれているそうだが、何かと理由を付けて上司の手料理を食べることを回避しているという。同じチームで仕事をしているため、ものすごく気まずいと嘆いていた。「これを機会に、簡単に作れる自炊にチャレンジしたい」と語る。

 社会のさまざまな場面で自粛を余儀なくされることにより、新型コロナ感染以外の理由で心身に不調をきたす人は多い。夕食難民となり偏った食事を摂り続けて健康を害することもその一つだろう。これを機会に、食事の作り置きサービスを外注したり、自炊にチャレンジしたりするのも一つの手かもしれない。

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