コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増加した結果、電気代が増えたという人も多い。今後も、新しい生活様式が定着するならば、できることなら電気代を上手く節約していきたいところだ。そこで、生活に必要な家電における節約術を紹介する。
温水洗浄便座 ふたの開閉で差はある?
温水洗浄便座は機種により、お湯をためておく「貯湯式」タイプと、使うときに加熱する「瞬間式」タイプがある。広報コンサルタント会社『iPR』代表の奥川浩彦さんが語る。
「貯湯式は設置が安価だが、お湯を保温している分、常に電気代がかかっています。水が温まる時間と電気料金は、夏は3分で0.3円、冬は6分で0.7円。24時間保温すると冬は1日6.2円、1か月で186円に。便座スイッチを入れ、1時間保温したときの電気代は0.56円で、1か月では399.6円になる。また、ふたを開けた状態で0.56円、閉じた状態で0.48円。その差は0.08円と、ふたの開閉で大きな差はありません」
さらに、1日1回温水洗浄を使用する場合、便座を保温(夏場は消費電力を半分で計算)していると、電気代は年間5340円。便座を保温しない場合は、年間187.5円になる。つまり、温水便座をオフにすれば年間で約5153円のお得になるのだ。