コロナ禍で自宅時間が増えた結果、電気代が以前に比べて跳ね上がったという人も多いだろう。一方で収入そのものが減ったというケースも多く、電気代の見直しは喫緊の課題だ。日頃から節約や節電を心掛けている達人はどうしているのか。昨年、都内に一戸建て住宅を購入したという節約アドバイザーの和田由貴さんに聞いた。
「新しい家はオール電化なのですが、電気料金が安くなる夜間割引プランをうまく活用したことで、冷暖房費がかさむ夏と冬の時期でも、1万2000円程度で収めています」(和田さん・以下同)
多くの家庭で利用されている「従量電灯B」では、 最初の120kWhまでは、1kWhあたり19.88円、120kWh以上、300kWhまで1kWhあたり26.48円、それを超えると1kWhあたり30.57円(東京電力の場合)となる。
「夜間料金が安い東京電力のオール電化の家庭向け『スマートライフプラン』の場合、午前1~6時までが17.8円、それ以外は25.80円という設定になっています。これを利用して、家庭で使用するエネルギーの中で、大きな割合を占める給湯を夜間に稼働させれば、その分のコストを削ることができるわけです。さらに、洗濯機、乾燥機、食洗機、炊飯器などの家事も夜間に行えば、電気代が安くなるだけでなく、面倒な家事の待ち時間も省けます」
ちなみに、ドラム式洗濯乾燥機を夜間割引時に使用した場合は、電気代が3~4割ほど安くなる計算に。
「私はすべての光熱費が電気代ひとつにまとめられたので、これまで6000円近くかかっていたガス代がいらなくなりました。ガスを使っている人は電気とまとめて支払う『セット割』を利用すれば、3%ほど安くなります。また、電気とガスをまとめると、『Amazonプライム』(年会費4980円、月会費500円)が無料で利用できるプランもあるので調べてみて!」
【プロフィール】
和田由貴さん/節約アドバイザー。節約のほか、暮らしや家事の専門家として幅広く活躍。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2021年3月18日号