1都3県で緊急事態宣言が延長され、「出勤者数7割削減」に向けてテレワークを推奨する流れが続いている。ネットカフェやビジネスホテルなど、自宅以外での仕事場所を探す人も多い。フリーライターの吉田みく氏が、3人のテレワーク経験者に「お気に入りの場所」を聞いた。
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新型コロナウイルスの影響により広がったテレワーク。東京都のテレワーク導入率調査結果によると、今年2月後半では調査対象の都内企業(従業員30人以上)445社のうち58.7%がテレワークを実施していた。終日か半日か、週何日かなどの違いはあるが、勤務先オフィスだけが仕事場だった時代から大きく変化し始めている。
テレワークの利点はさまざまあるが、通勤や職場で密な環境を避けることが出来るだけでなく、社員のワーク・ライフ・バランスの向上やコスト削減に繋がる点も指摘されている。離職率を下げる効果もあるようだ。
作業環境が整っていればどこでも仕事ができるため、時には気分転換を兼ねて、自宅以外の場所で仕事をしてみたいと思うこともあるだろう。今回、「テレワーク時のお気に入りの場所」があるという3人に話を聞いた。
埼玉県在住の出版社勤務、藤田美紀さん(仮名・31歳)のお気に入り作業スペースは近所にいくつかある喫茶店やカフェ。おいしいコーヒーや新作フラペチーノなどを楽しみながら仕事をしているそうだ。
「最近の喫茶店は密を避けたテーブル配置になっているので、安心して利用できます。モーニングタイムを狙って利用すると、食費も浮かせることが出来て一石二鳥です」(藤田さん)