喫茶店などで行う仕事は一味違うと語る藤田さん。話を聞くと、仕事以外の楽しみもあることが分かった。
「近所の喫茶店やカフェを巡っていると、同じように仕事をしている素敵な男性たちをよく見かけます。喫茶店通いを続けていれば、若いころから憧れていた運命的な出会いも期待できると思うと、なんだか気持ちが高まります」（同前）
コロナで人と会う機会が減少し、気がめいっていた時期もあったというが、今は「出会い」があることを想像しながらカフェで仕事をすることが楽しみになっているそうだ。
「やみつきになるくらい快適」
カフェでのテレワークを楽しみにする人もいれば、オープンな環境が苦手な人もいる。
都内在住の輸出関連業、山田和彦さん（仮名・43歳）は、自宅に妻と幼い子供がいる都合から、オンライン会議や作業に集中したいときに漫画喫茶を使って仕事をしているそうだ。
「個室なので人目が気にならず静かで集中できます。そして驚くくらい価格が安いです。この前利用した漫画喫茶は、8時間利用、クーポン使用で1000円程度の支払い。ドリンクも飲み放題ですから、コスパは最高と言えるんじゃないでしょうか」（山田さん）
漫画喫茶によっては食事サービスがあったり、併設の大浴場が無料で利用できるサービスもあったりするという。そんな居心地が良い漫画喫茶だからこそ発生する弊害もあるようだ。
「漫画喫茶は一度利用するとやみつきになるくらい快適。監視の目がないので、ついつい昼寝をしたり、長時間にわたって漫画を読んでしまうこともあるんです……。このことは会社にはもちろんのこと、妻にも内緒。バレたら大変ですからね……」（山田さん）
