吉田みく「誰にだって言い分があります」

「イメージと違う」「高い」の苦情にハンドメイド作家の30代主婦の言い分

趣味を仕事にすることの難しさとは(イメージ)

趣味を仕事にすることの難しさとは(イメージ)

 フリマアプリなどの普及により「作り手」も「買い手」も手を出しやすくなったことで、「ハンドメイド」の衣服やファッション雑貨が広く流通するようになった。そうした中で、作り手側にも見えない様々な苦労があるようだ。趣味が高じてハンドメイド作品の販売を始めた30代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 多様な働き方が増えたことで、会社員ではなく、個人事業主として働く道を選ぶ人も多くなってきた。中には趣味だったものを仕事とすることで成功している人もいる。

 千葉県在住の自営業、森田こころさん(仮名・32歳)は、1歳と4歳の娘たちを育てる2児の母。ハンドメイド作家としてアクセサリーや布製バッグなどを中心に作成し、ネットショップで販売している。

「趣味であったハンドメイドを仕事にすることが出来て嬉しいです。育児をしながら在宅で作業するのは大変ですが、子供との時間を作れるのは素敵なことだと感じています。有難いことに売り上げも増え、最近では夫にラッピング作業をお願いするくらい忙しくなりましたよ」(森田さん、以下同)

 仕事の流れは、ハンドメイド作品に強いネットショップで作品を展示し、注文が入ったら実際に制作する受注生産方式。入学準備時期には上履き袋や学校で使うものなどをいれるレッスンバッグの注文が多いそうだ。また、季節の変わり目には、季節感のあるアクセサリーなどが飛ぶように売れるという。どれも2000〜3000円ほどで販売しており、リーズナブルな価格帯を意識しているそうだ。

 多くのお客さんからは高評価をもらうものの、中には対応に困ったケースがあるという。森田さんが言う。

「私が販売しているのはハンドメイド作品。ネットショップに掲示している作品と同じ作り方をしますが、布のデザインによっては絵柄が切れてしまったりすることがあります。この注意点はネットショップ内にも記載させていただいていますが、『イメージと違う』と言われてしまうことがあります」

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