企業概要
ウイルプラスホールディングス(3538)は、輸入車ディーラーの持株会社で、4つの連結子会社を通じて、JEEPやBMW、MINI、LAND ROVERなど、10ブランドからなる輸入車を販売しています。また新車と同じブランドの中古車も取り扱っており、各ブランドの高年式低走行の認定中古車を中心に取り扱っています。
さらには、車両整備や損害保険の代理店業務などストック型ビジネスの拡大に注力しており、継続して得られる収益基盤を構築中です。2021年6月期2Q時点の売上比率は12%程度ですが、新車販売に付随するサービスであることから、新車販売の進捗と共に成長していくことが予想されます。
事業の売上比は2021年6月期第2四半期の実績で、新車販売が52%、中古車26%、中古車のオークションなど業販9%、車両整備12%、保険などその他4%となっています。
注目ポイント
業績は好調。上半期業績の通期計画に対する進捗率は売上高が51.9%、営業利益は65.6%と順調で、上振れやさらなる上方修正の可能性もあるかと思います。
目先の見通しも良好ですが、M&Aによって実行される「マルチブランド戦略・ドミナント戦略」による中長期的成長ポテンシャルも注目すべきところです。商圏獲得とブランド獲得による新車販売の増加に加え、脱酸素化、CASEの進展という次世代需要の獲得も見込まれる環境にあるからです。
また、新車販売に付随する形で、ストック型ビジネスである自動車整備事業も拡大していける事業構造となっていることから、将来的の利益率向上も期待できます。事業環境は全体的に良好で、着実な成長が期待できると思います。
【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。