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【ドル円週間見通し】金利高や株高持続ならドル選好か

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが4月5日~4月9日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は底堅い値動きか。堅調な経済指標を受け米国経済の回復傾向が鮮明になり、米長期金利の高止まりや米国株高を手がかりにドル選好地合いが継続しそうだ。また、欧米、アジア諸国の株式市場が安定すれば、リスク選好的な円売りが広がり、ドル円相場を押し上げる可能性もあろう。バイデン米大統領は3月31日、ペンシルベニア州ピッツバーグで演説し、8年間で総額2兆ドルを上回る大型のインフラ投資計画を打ち出した。公共交通機関の改修や清潔な飲料水の確保、通信回線の整備などが柱。新型コロナウイルスのワクチン普及も合わせ、早期正常化期待が高まる。

 最近発表された経済指標では雇用情勢の改善や消費意欲の増大が示されており、主要国のなかで米国の持ち直しが目立つ。投資資金の米国市場への流入が見込まれるため、米国株式は上昇基調を維持する見通し。株高によって長期金利は高止まりとなる可能性があり、ドル選好地合いに変わりはなさそうだ。一方、新型コロナウイルスの感染再拡大などによってユーロ圏経済は停滞しており、フランスでは小売業の営業再開にメドが立たないなど、景気減速の思惑が広がりやすい。リスク回避的なユーロ売り・ドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられており、ドル円の取引ではドルを押し上げる要因となろう。豪準備銀行(中央銀行)による利上げ観測は遠のいていることも、ドル買いを支援しよう。

 なお、米連邦準備制度理事会(FRB)は4月7日に3月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表する。緩和的な金融政策を堅持する方針は織り込み済みだが、インフレ見通しの引き上げなど、追加緩和観測の後退につながる意見がいくつか出た場合、ドル買いを後押しすることもあり得る。

【米・3月ISM非製造業景況指数】(5日発表予定)
 5日発表の米3月ISM非製造業景況指数は58.2と、2月実績の55.3を上回る見通し。新型コロナウイルスの打撃からの回復傾向が顕著になるとみられ、経済正常化への期待で株高・金利高・ドル高の要因となりやすい。

【米・FOMC議事要旨】(7日公表予定)
 7日に3月16-17日開催分のFOMC会合の議事要旨が公表される。上昇基調の長期金利や資産買入れの段階的縮小(テーパリング)に関し、批判的な意見が少なかった場合、ドル買い材料となりそうだ。

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