このようなニュースで相場の行方が決まるとは思いませんが、プロのヘッジファンドにもかかわらず、マージンコールが発生してしまうほどのポジションを保有していたというのは、資金管理の面で疑問を抱かざるを得ません。相場で長く生き残っていくためには、資金管理が何より大切で、大きな資金を運用するプロであれば、それはなおさらのことです。
そもそもリスク管理・資金管理をしっかりと行っていれば、マージンコールが発生することはないと思います。私自身、資金管理を徹底することで、長く相場の世界を生き残ってきたという自負があります。個人投資家のみなさんも、今回のアルケゴス破綻を他山の石として、資金管理の大切さを肝に銘じておくとよいのではないでしょうか。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)