コロナ禍で、ライフスタイルはガラリと変わった。その代表的な1つが「買い物」だ。総務省「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」によると、2019年10月に42.1%だったネットショッピング利用世帯が、2020年10月には50.9%と初の半数超えとなった。
密の心配なし、重い荷物を運ぶ手間なしのネットショッピング。「置き配」など、さまざまな受け取り方法の登場もあり、その需要は今後ますます高まっていきそうだ。
そうしたEコマースを牽引するのが、Amazonだ。コロナ禍も好調が続き、米Amazon社の2020年12月期の決算は、売上高が前年比38%増の3860億ドル(約40兆円)、最終利益は84%増の213億ドル(約2兆円)と過去最高を記録した。
Amazonは、現CEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾス氏(57才)が1995年、米ワシントン州シアトルの自宅ガレージで創業。書籍のインターネット販売から始まり、事業者がAmazonに商品を出品し、販売する「Amazonマーケットプレイス」という仕組みや、お急ぎ便などを追加料金なしで利用できる会員サービス「Amazonプライム」などの斬新なサービスを次々に打ち出してグローバル企業に成長。いまやAmazonプライム会員は世界で1億5000万人超という。
日本には2000年に上陸。現在は、なんと「数億種類の商品を取りそろえています」と、Amazon広報は言う。
“Amazonを使い倒すぞ!”くらいの意気込みで
自らのウェブサイトやYouTubeで情報を配信しているはせぽんさん(36才)は、年間30万円以上をAmazonに費やすという。
「仕事で使うデジタル製品をはじめ、消耗品や食品、家電まで、生活用品はほぼAmazonで購入しています。昨年はコロナの影響もあってさらに利用が増え、履歴を見たら288件注文していました!」(はせぽんさん・以下同)
「2007年に初めてAmazonを利用して以降、使い続ける中で、もっと充実したサービスを求めてAmazonプライムに加入したところ、何度頼んでも送料は無料だし、すぐに届く。子育て中は買い物に行くのもひと苦労でしたが、お陰で妻のストレスも減りました。さらに、本や映画も見られるので、ますます利用頻度が増え、メインカードもAmazonマスターカードに切り替えました」