就職や転職、あるいは収入アップに役立てることができる「資格」。“働きながら”、あるいは、“家事や育児をしながら”勉強して資格を取得する人も多い。そこで、在宅で学んで資格を取得した40代女性のエピソードを紹介する。
在宅で2年間勉強し8つの資格を取得
メンタル心理カウンセラーや家族療法カウンセラー、チャイルドコーチングアドバイザーなど、家族関係や子育ての悩みを解消するための資格を8つ取得した月岡英子さん(仮名・45才)。
「最初に勉強を始めたのは約2年前。きっかけは育児体験でした。自分自身もそうですが、ママ友たちの話を聞いていても、家庭や子育ての悩みを抱えているのに、気軽に相談できる相手がいないなと……。私でよければ話を聞きたいけれど、いい加減なことは言えない。正しい育児知識と受け止め方を学び、孤立しがちな母親たちの役に立ちたいと、カウンセラーやコーチングアドバイザーの資格を取ることにしました」(月岡さん・以下同)
とはいえ、当時は子供をおいて出かけられない。そこで、在宅受験ができる通信講座を選んだという。子供たちが寝た後に授業動画を見たり、その内容をテキストにメモして、子供が通う病院の待ち時間に見返すなど、隙間時間を有効活用して、毎日必ず1時間は勉強をしたという。
「受験日を自分で決められるのも在宅受験を選んでよかった点です。試験の問題用紙が送られてくるので、自宅で問題を解いて解答用紙を郵送します」
いまは在宅で資格取得も仕事もできる
見事8つの資格を取得した月岡さんは、これらを武器に、在宅で仕事ができないかを模索することに。
「通信講座に開業サポートサービスがあったため、それを使ってまずはホームページを開設しました。さらに、SNSで日常生活の投稿をしつつ、セミナーの宣伝を行うなどして集客。そうしていまは、チャイルドコーチングアドバイザーとして、月に1回オンライン講座を開催しています。ほかにも、月に5~6人から個人相談を請け負っています」