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生活保護を利用しない人たち「家族に知られたくない」「相部屋入居が嫌」

2020年の年末に複数のNPO団体共催で開かれた路上生活者相談会(写真提供/つくろい東京ファンド)

2020年の年末に複数のNPO団体共催で開かれた路上生活者相談会(写真提供/つくろい東京ファンド)

 つまり、申請者が「扶養照会」を拒否した場合、その理由について「丁寧な聞き取りを行う」運用が始まったということ。これにより、生活保護利用への心理的抵抗感が薄らぐ効果が期待されている。

 前述の『生活保護を利用していない理由』アンケートで、2位は「過去に役所で嫌な対応をされた」(22%)、3位は「自分の力で頑張りたい」(20%)だった。

 4位の「相部屋に入居するのが嫌」(18%)には、少し説明が必要だろう。この「相部屋に入居する」とは、無料低額宿泊所(無低)への入所を指す。ホームレス状態の生活保護申請者にしばしば紹介される「無低」は、社会福祉法に基づく民間の宿泊施設。良心的な施設もあるが、一部には劣悪な宿舎に多人数を押し込み、食事も劣悪、生活保護費をピンハネするところもあるという。だが、ここへの入所は必須条件ではなく、拒否できることを覚えておきたい。

※女性セブン2021年4月29日号

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