『スレイヤーズ』『頭文字D』を初めて見て…
メーカーに勤務する20代の男性会社員・Bさんは、昨今の異世界転生ものばかりのアニメ作品に飽き始めていた時、40代の先輩から教えてもらった作品にハマった。
「『スレイヤーズ』という作品を教えてもらったんです。名前だけは知っていましたが、まだ見ていなかったので、これを機会に見ることに。どうせよくある“異世界もの”だろうと思ったら、全然違ったんです。王道ファンタジーに見せかけて、ちょっと外している感じがあって。今では、主人公の魔法の神滅斬(ラグナ・ブレード)の詠唱を在宅勤務中に口ずさむほど(笑い)。最近は過去の名作を見るのに忙しく、おかげで家での時間が充実しています」(Bさん)
アパレル業界で働く20代の女性会社員・Cさんは、『頭文字D(イニシャルディー)』に夢中だ。自動車の免許を持っていないが、取得したくなったほどだという。
「走り屋たちがかっこよくて、私も車の運転に憧れるようになりました。もちろんドリフトをしたいというほどではなく、単純に車に興味を持ったというか。アニメで流れるユーロビートをかけながら、車に乗るのが夢です。教習所に通う予定で、今どこにするか探しているところ。携帯電話が存在しない世界線も新鮮でした。家の固定電話や公衆電話で話しているのを見て、不自由だけどそういう時代もいいな、と思えました」(Cさん)
最近では、『幽☆遊☆白書』の実写化や『SLAM DUNK』の映画化が発表されるなど、90年代作品が再び注目を集め始めている。コロナ禍で家にいる時間が多いからこそ、時代を超えて愛される作品をじっくり堪能する人たちも増えているのかもしれない。