この“倍速グセ”は、大学のオンライン授業の不満にもつながっているという。どういうことなのか。
「全オンライン授業を、アーカイブ視聴で倍速で見られるようにしてほしい。時間の節約にもなりますし、何回も復習できて効率が良いと思うんですよね。リアタイで教授のダラダラとした話を聞いているのって、めちゃくちゃ時間のムダじゃないですか?」(Bさん)
広告代理店に勤める30代の男性会社員・Cさんは、YouTubeでチャネル登録していた投稿者の新しい動画でも、サムネイル次第ではスルーするという。では、視聴する動画は何か。
「まず、サムネイルで足切りラインを設定している感じです。サムネイルを見れば、大体内容の想像がつくし、『重大発表』『見ないでください』『対戦』『ドッキリ』とかは、見ても大したことがない場合が多いので、見なくなりました。
結局、自分のメリットになるかならないかでいうと、ただただ自分の時間を食われている感じが強くなってきて……。『この時間があれば、本でも読んでいたほうが良かったな』と。役に立つノウハウ動画や、ながら視聴できるゲーム実況くらいしか再生しなくなりました。たぶん僕がYouTubeに飽きてきたんでしょうね」(Cさん)
大量の動画コンテンツがあふれる時代、ユーザーの側でも倍速や飛ばし見を活用するなど、その視聴スタイルも確実に変化しつつあるようだ。