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1000円カットの元祖がさらに進化 社長が語る「QBハウス」の現在地

施術時の感染対策も徹底している

施術時の感染対策も徹底している

海外でも「日本品質」を

──QBハウスは海外進出にも積極的です。

北野:シンガポールや台湾、香港に計130店舗を展開しています。2017年にはアメリカ・ニューヨークにも進出しました。

 シンガポールでは、すでに半分近いお店が「QBプレミアム」になっています。日本からトレーナーやスタイリストを現地に派遣して研修施設を整え、人材育成に取り組んでいますので、安価に“ジャパンクオリティ”のカットを受けられると好評です。

──コロナ禍では「自宅カット」も増えているようです。これは逆風では?

北野:ご自身でカットされた方は、かえって理髪店の技術の高さを痛感されたのではないでしょうか。外出自粛の時期には「やっぱりうまくいかないので髪型を直してほしい」と言われるお客様がかなり多かったですから。

 QBハウスでは髪型を極端に変えることなく、月に2度のカットでベストスタイルを維持するための提案も行なっています。手頃さとクオリティの両立で、リピーターのお客様をもっと増やしていきたいですね。

【プロフィール】
北野泰男(きたの・やすお)/1969年、大阪府生まれ。大阪外国語大学卒業後、1995年に日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)入行。2005年、キュービーネット株式会社(現・キュービーネットホールディングス)入社。2009年より代表取締役社長。

【聞き手】
河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。

撮影/山崎力夫

※週刊ポスト2021年5月21日号

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