質問5:心療内科に通っています。うつ病やパニック障害があっても医療保険に入れますか?(55才・主婦)
回答:「告知の質問内容によっては入れる保険の選択肢は狭くなりますが、『5年以内に診療、検査、治療、投薬などを受けたか』という質問があっても、うつ治療の最後が5年以上前であれば告知義務はありません。ちなみにうつ病は障害等級3級にあたる場合もあり、厚生年金加入者なら障害厚生年金が給付されることも。国民年金の障害基礎年金の給付は2級からなので、原則うつ病では給付されません」(山中さん)
10代のときの手術にも告知義務はある?
質問6:先進医療特約を月500円でつけています。安心材料のつもりだったのですが、友人から「そんなもの必要なの?」と驚かれました。不要でしょうか?(43才・自営業)
回答:「がんの『重粒子線治療』など、先進医療を自費で受けた場合、大体300万円ほどの自己負担となります。自身の治療として先進医療も検討したいなら月500円は悪くないのでは」(山中さん)
質問7:10代の頃に「卵巣のう腫」という良性の腫瘍の摘出手術をしました。30代のいま、女性疾病の医療保険に入りたいのですが、10代のときの手術も告知義務があるのでしょうか?(37才・会社員)
回答:「がん以外は、基本的に完治後5年経てば告知義務はなくなりますし、良性腫瘍であれば10年も経っていれば問題ありません。仮に悪性腫瘍だったとしても、完治していれば、多少保険料は高くなりますが『引受基準緩和型医療保険』など加入できるものがあります」(岡山さん)
質問8:60才を過ぎたら、乳がんや子宮筋腫など女性疾病の特約は解約した方がいい?(60才・パート)
回答:「若いときより発病リスクは低くなりますが、リスクはゼロではありません。とはいえ、女性特有の病気だからといって医療費が特別に高くなるわけではないので、万一のとき、金銭的に困らない備えがあるなら解約してもいいでしょう」(山中さん)