月々一定金額を払えば使い放題! 洋服レンタルや飲食、音楽・動画配信サービスまであらゆるジャンルでサービスが始まっているサブスクリプションサービス(以下・サブスク)。一見魅力的に思えるが、果たして本当にお得なのだろうか。どのサービスにもあるように、サブスクにもメリット・デメリットはある。
サブスクに加入する場合、通常各社の公式サイトから契約をするが、その際、どんなことに留意したらよいのか。節約アドバイザーの丸山晴美さんが語る。
「必ず読んでほしいのは、利用規約や『Q&A』などの欄に書かれている『契約期間』と『解約(退会)方法』です。『月額1000円』など、一見お得な値段が書かれていても、よく見ると、『契約期間が3年』などの条件が課せられているケースがあります。こういう場合、途中解約すると解約手数料を取られてしまいます」
長く使い続ける自信がない場合は、月単位で契約できるサービスを選ぼう。また、解約方法も確認してほしい。
「解説が見つけづらい、手順がわかりにくいなど、解約までのハードルが高いサービスもおすすめしません。特に解約用の電話番号の頭が『0570』の場合は要注意。この番号はナビダイヤルといって、各携帯電話会社のかけ放題プランから除外されているため、電話料金がかかるうえ、アナウンスが流れた後、用件に応じて番号を選択させられることが多く、担当者が出るまでかなり待たされます。そのため、解約を断念したり先延ばしにせざるを得ないケースも。ウェブやアプリ、電話など、2つ以上の解約方法をわかりやすく明示しているサービスの方が誠実ですし、使い勝手もいいと思います」(丸山さん・以下同)
金銭面以外のメリットも考慮を
サブスクの“お得”は、どれだけ使えば元が取れるかに目が行きがちだが、利用の仕方によって、長い目で見ればお得になる、といったサービスもあるので、どこにメリットがあるのか、しっかり見定める必要もあるという。