都内在住の専業主婦、和田葵さん(仮名・32歳)は、コロナ禍の育児の難しさに悩んでいた。夫と0歳の娘の3人家族である。
「コロナ禍での初めての育児……、想像以上に大変でした。新規感染者数が増えていた地域に住んでいたこともあり里帰り出産を控えたのですが、近くには頼れる人がおらず、産後うつのような症状にも悩まされました」(和田さん)
楽しく育児をすることが出来ないと嘆く和田さん。夫とは育児を巡って口論になることが増え、相談したり手伝いを頼んだりするのが難しくなっているという。外出してリフレッシュしようと計画したが、感染拡大中の変異株は子供でも重症化する可能性があるとの情報を耳にしたため、結局、控えたそうだ。
「娘が生まれてから外出したのは必要最低限の用事だけ。コロナが落ち着いたら行きたいと思っていた児童館にも行けていません。オシャレなママでいたいと思っていた時期もありましたが、髪の毛はボサボサだし、もうどうでもいいやって……」(和田さん)
和田さんの悩みは尽きず、最近は外出自粛をすることで我が子の社会性が失われるのではないかと心配していた。コロナ後の子供の将来に関わるため、不安を解消するために、感染症対策をした上で外出することを検討中だそうだ。
コロナ禍での育児は想像以上に大変であることが、当事者たちの声から伝わってきた。一人で悩みを抱えるのではなく、SNSで同じような境遇のママ友を探したりするのも一つの手かもしれない。電話やオンライン形式での子育て相談を実施している地域もあるので、確認してみてほしい。1日でも早い収束を願うばかりである。