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相談窓口の職員が明かす コロナ禍で激増する隣人トラブルの実態

 相談内容には、「隣人が勝手に家に入ってきて、台所からパンを持って行って困る」など、不法侵入や窃盗といった犯罪に該当するものも。こういう場合、警察への通報をすすめているのですが、「それだと角が立つ」「毎日顔を合わせるので、どんな復讐をされるのかわからない」などの理由で通報できず、自治体にくるというわけです。こちらとしては、話を聞くことや「日常的に鍵をかけてください」などの一般的なアドバイスしかできないのですが……。

 相談内容もさることながら相談者も切羽詰まっているせいか、「おれたちの税金で生きているならなんとかしろよ」などと怒鳴りつけてくる人も多く、ストレスで辞めてしまう職員も多いんですよ。さらにコロナで税収が激減し、新規職員も採用されない。上司は「詰んだ」と真っ青な顔だし、私たちもどこかに相談したいくらい……。

 とりあえず、近隣トラブルで困っている人に私の立場でまず言えることは、“自衛力をつけてもらいたい”ということ。毅然とした態度をとる、自宅のセキュリティーを強化する、相談できる場所をたくさん作って、協力者を集めておくなどがおすすめです。

取材・文/前川亜紀

※女性セブン2021年6月3日号

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